建設業界における女性の施工管理技士は 5%以下と言われているなか、新卒で東海建設に入社し、一級土木施工管理技士を取得。入社10年目の彼女は、1児の母でもあり、子育てと現場の仕事両立している。
私は、幼い頃に同じ建設業界で働く父と一緒に現場を見ていた影響もあって、「バーンと大きいものを作りたい」という思いが強く、土木の道に進学することを決めました。
入社したのは今から10年前になるのですが、当時は「女子にできる仕事ではない」と思われていることも多く、正直、偏見を持ってる人もいたのかなと思います。まわりを見渡しても、女性は私一人でした。
ただ、私にとっては、逆にそれがやりがいの一つになっていましたね。自分が信じて選んだ道を、努力して少しずつ周りの人に認めてもらうのは、大変ですが、とても面白いと感じました。
今は1歳半の子どもがいます。仕事をきちんと進めつつ、子どもと過ごす時間をできるだけ作りたいので、時間の使い方を工夫していますね。
お昼の休憩時間はご飯を食べたらすぐに仕事に戻ったり、ちょっとした隙間時間を見つけて書類の作成作業を進めたり、常に効率的に働くことを意識しています。
また、子育てしながら働けるように会社にも配慮してもらっています。たとえば、一人でやる現場ではなく、先輩社員と必ずペアで入れる現場に配置してもらっています。子どもが急に熱を出したり、どうしても突発的に休みを取らざるえない場合があるので、ペアになっていれば私が休むことになっても、工事を止めることなく対応できますから、働きやすいですね。一緒になる方には、とても感謝しています。
これまで、川にまたがる人道橋をつくったり、伊勢湾台風直後に作られて老朽化してしまった波返しを全長 1 kmにわたって新しく作り直したり、大きなものをバーンと作る仕事ができています。
昨今、だいぶ街中は充実してきていると思うのですが、防災関連での仕事も増えてきていますので、みんなが安心して暮らせるような社会基盤づくりを引き続きやっていきたいなと思っています。
川や海の現場では、生き物を捕まえられます。むかし、用水の作り直しをしたときは、冬眠していた亀が出てきたことがあり、工事期間中で家で一時的に飼っていました!